lacaniana  

ラカンの全著作・全講義を年代順に読破するプロジェクト。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

縫合としての主体:セミネール第9巻『同一化』(その11)

第XIII講(承前) ……前回は「剥奪」で話を終えたのだった。(-1)によって象徴化される主体についてはご理解願えたものと思う。計算に入れられない一周。マイナス1と計算される一周。つまり一周したときに巡っているトーラスの一周。 この(-1)の機能を普…

エロスの未来:セミネール第9巻『同一化』(その10)

第XIII講(14/03/1962) キリスト教(gentils 異教徒)におけるエロス的なものの困難。キリスト教は「ウェヌスとのトラブル」を抱えている。 キリスト教の根本はパウロ的顕現、つまり、父への諸関係におけるある重要な一歩にあり、父への愛の関係はこの重要…