lacaniana  

ラカンの全著作・全講義を年代順に読破するプロジェクト。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

現実界の方へ:セミネール第9巻『同一化』(その5)

第5講(13/12/1961) 「単一性とは、存在するものの各々が、それによって一と呼ばれるものである。数とは、単一性からなる多である」(ユークリッド『原論』)。これこそ差異の支え(支持体)そのものとしての唯一の線の定義というべきである。 これはフロ…

戦争は戦争である:セミネール第9巻『同一化』(その4)

第4講(06/12/1961) 「a=a」という“信仰”。「a=a」はシニフィエをなすようにみえるが、「a=a」は「何も」いみしない(ça ne signifie rien)。つまり、“無(rien)”をいみしている。 fort : da が参照される。現れたり消えたりするピンポン球はシニフィア…